注文住宅をたてるなら「絶対に後悔したくない!」と思いますよね。
そのためにも
「理想の家づくりに向けてSNSや書籍で情報収集に力をそそいでいる。」
「週末にはモデルハウスに行ったり、気になるハウスメーカーの見学会に参加しています。」
こんな方が大半ではないでしょうか。
しかし、残念ながら同じことをしていても「後悔する人としない人」に分かれる現実があります。
私が家作り相談をうける中で、その「後悔する人に共通するもの」が見えてきました。
後悔する人には
後悔していない人が持っている「2つのマインド」が圧倒的に足りていません。
さぁ、そのマインドとは?
注文住宅を後悔しない2つのマインドとは?
結論からお伝えします。
- 冷静さ
- 家を買うのではなく「ライフスタイルを買う」ことを意識する
この2つのマインドを、家づくりを考え始めた時から意識することで、後悔するリスクを少なくすることができます。
家づくりは、「家を建てる」という単純なものではありません。
新たなライフスタイルの始まりでもあり、大きな住宅ローン(=借金)をかかえることになるので冷静な対応がもとめられるのです。
2つのマインドを意識してほしい理由をそれぞれまとめてみました。
- 「注文住宅=夢をたくす」という作業なので、気持ちが高揚しやすく平常心が保ちにくい
→どうしても気持ちが盛りあがってしまう - 注文住宅の意見や希望は、あなたのパートナーにもある
→意見が合わずケンカしてる夫婦は多い、自分だけの家づくりではないという認識が大事 - SNSや書籍で注文住宅の知識をいれても経験値は「0」なので、判断材料がとぼしく迷うことが多い
→注文住宅は怒涛の選択問題 - 家づくりを共にしていく営業マンや設計士は全員「家作りに関するプロ」
→対等には話せない環境、残念ながら相手のレベルや思考も色々なので悪い方向へ流れることもあります - 「注文住宅一択」しか考えていないのは危険
→本当に家づくりしないといけないのか?建売は?マンションは?もしかしたら賃貸のままでも良いかもしれない
- 家をたてれば満足できる暮らしができると考えている
→満足できる暮らしをしたいなら「生活改善を優先する」という選択もあります - 購入した土地周辺の災害リスクを把握しておらず、台風や大雨のたびに避難や不安な時間をすごす
→購入予定土地周囲のリスクを把握をしていないためライフスタイルがおびやかされる、ここ数年の状況をかんがえると情報収集の優先度はたかい - 流行りの田舎暮らしへの憧れだけで家づくりをスタート
→ムダな動線がふえ疲弊、美しい田んぼや畑を管理する周辺の高齢者の10年後は?田舎暮らしだから生活費が下がるとはいえない
例)公共交通機関が少なく子供が高校生になっても永遠に送りむかえがある、車数台必要 - 家賃並みでは暮らせない
→好条件が重なればありえますが、固定資産税や維持管理費など考えていますか? - 「今」しか考えていない
→20年後も住みつづける意識はありますか?
「子供が出来たからそろそろ家をたてたい」
「注文住宅に憧れる」
「周りの人が建て始めたから自分達も・・・」
「家作りの理由」が一時的な感情だったりライフスタイルを深く考えていない方は、残念ながら注文住宅完成直後から後悔されている方が多い傾向にあります。
目的を冷静に考え、現在でなく未来のライフスタイルに目を向けた注文住宅が建てられると良いですよね。
家づくりって深いんだねー!
ここまで考えて家作りしている人っているのかな?
気持ちが高揚していて、ここまで考えている人は少ないかも。
Saicoも1度目の家づくりの時は大変だったんだから!
え?本当?
そうなの。
1度目の家づくりは何も考えずに突進して撃沈してるんだって!
でも、その時の経験が2回目の家づくりに役立ったみたい。
1度目のエピソード話を、ちょっと聞いてみようよ。
「後悔」という結果しか見えない注文住宅
2006年・・・
2つのマインドを全く持ち合わせていなかった私は、「冷静さ」を失い「家を建てること」しか考えていませんでした。
その時の、とんでもない暴走ぶりをお話しします。
当時、「夏は灼熱、冬は極寒、見たことがない虫がいる」という賃貸の家に嫌気がさして、家づくりを考えはじめました。
理由としては「生活改善」なので、まぁ悪くはない(笑)キッカケでしょう。
しかし、web検索で見つけたA工務店に一目惚れし、いきなりモデルハウスへ行ったところから完全に冷静さをなくします。
人生で初めて見たモデルハウスがステキ過ぎて、目的が「A工務店で家をたてること」になってしまいました。
それでは、わが家の暴走エピソードをどうぞ・・・
- 情報収集を全くせず(本当に全くです)いきなりモデルハウスへいく
- 「ハウスメーカーは高い、工務店は安い」と思っている
- 最新の設備やオシャレな家など、見るモノ聞くモノすべてが新鮮!
インテリアにも目を奪われ、オシャレな家作りの雑誌を買いこんでは夢ばかりが膨らんでいく - 「家作りしている自分達」に酔っていてる
- ちょっと気になる他2つの工務店も候補に入れたので、週末ごとに完成見学会や個別見学会をめぐるハードスケジュール
フィードバックする余裕がなく突き進むのみ! - 資金計画を全く考えていない
→どうにかなると思っていて気にしていない、いや、気にしたこともなかった! - 家作りが始まってすぐの頃、A工務店所有の60坪土地で「一度、間取りの打ち合わせをしてみませんか?」と声をかけられる
私達の話を聞きながら間取りを作っていくというスタイルで料金発生なし
もちろん、イエス!
言われるがままに土地を選ぶという恐ろしさ - 方向性が定まっておらず、言いたい放題の要望と画像を入れ込んだシート10枚提出!
その時のトンデモナイ要望をご紹介します
要望1)雨の日に濡れたくないからリモコンで開く電動シャッター付きのガレージ、車は2台分
要望2)バイクガレージも欲しい、バイク関係のモノが置けて整備ができる広さ
要望3)1階リビング希望、庭に向かって広いデッキが欲しい、BBQやプールを出して子どもをあそばせたい
・・・60坪の土地にどういれるんでしょう??
数週間後に出来上がってきた1階の間取りは、自分達の要望が全てはいったものではありませんでした。
広いデッキがほしいのに狭いのです。
車のガレージとバイクガレージはありますが、自分達がえがいている開放感のある広いデッキではありません。
しかも、金額は軽く5千万超えでした。
ただ、ここに来ても「どうして、要望が全部入った間取りにならないんだろ?」としか思っていない私。
5千万越えの金額より「要望が最優先」でした。
もう、感覚がバグってますよね・・・汗
また、5千万という数字にもピン!と来ていませんでした。
マネーリテラシー無さすぎ夫婦だったので、さらにそこから要望を何とか入れようと間取りを見て検討しはじめます。
だって、5千万円って言われても「初めましての数字」だから、正直よく分からなかったのです。(笑)
そのあと、5千万円越えがトンデモナイ額だと気づいたのは、月々とボーナスばらいを併用した場合の金額を見せられたときでした。
「え・・・!!!」
完全にノックアウトでした!
月々の支払額は15万弱、ボーナスは、ほぼ全てもっていかれるような額でした。
住んでいる地域は、県庁所在地でもない地方都市です。
これでは、家が手に入ってもライフスタイルの質は大幅に低下・・・というより「破綻」しますよね。
しかし、理想の家に対する情熱が冷めることはなく要望を取りさげることができませんでした。
お金はないのに(笑)妥協をすることを知らないのです。
そして、数か月後(数か月、悩んでいたんかーい!!!)
「ここでは建てられない。」とあきらめ、泣く泣くA工務店から一度キョリをおくこととなりました。
・・・スタートから勢いづいてて、爆走してる印象なんだけど。
確かに・・・。
家作りの目的が違うし冷静さを失っているよね。
もし仮に支払える金額だったとしても、いまごろ後悔していたかも。
「家作りは住宅ローンをかかえる」ことでもあるから、冷静に考えることが大切だね。
1度目の間取り相談の時点で撃沈してて良かったのかも!
そうだね。
この経験で2つのマインドを意識することを学んだみたいだし。
注文住宅を後悔しないためのマインドを忘れないようにしましょう!
わが家の1度目の家づくりは「家を建てること」だけが目的になっており、冷静さが「0」でした。
ここで完全ノックアウトしたことで冷静になり、2度目は激変するのですが・・・。
家作りは「家を建てる」という単純なものではなく、「新しいライフスタイル」を買うということです。
そこには、人生最大の大借金でもある住宅ローンも付いてくるということをシッカリ認識して、冷静に対応したいですよね。
「冷静さ」と「ライフスタイルを買う」ということを心にきざんで、注文住宅を建てる階段を1段づつユックリと上がっていただけたら嬉しいです。
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